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夏休みの自由研究も同じ。子供と一緒にマーケティング思考で考えてみる。

1.ゴールを決めてから臨まない。

最初から無理にゴール設定をするのではなく(特に大人が決めた)、まずは長男(当時は4年生)が今「何に興味を持っているか」、「何を楽しめるか」を一緒に考え、複数のアイディアを出していきました。

するとたくさん出るアイディアの中に、いくつかの傾向が見えてきました。

この年代の子供なのでもちろん「ゲーム」は大好きで、そのタイトルは多く出てきたのですが、「ドラクエ・ビルダーズ」や「マインクラフト」、「マリオメーカー」など、

「何かを組み立てつくること」に関心が高く、またそういったことを得意にしていることも分かりました。

そのため自由研究の軸は、「何か小さなパーツを組み上げてものをつくる」という方向性に決まり、次は「何をつくるか?なぜそれをつくるか?」を一緒に考えていきました。

2.何をつくるのか?の前に、なぜつくるのか?

「何をつくるか?」については、その前に「なぜつくるか?」を考えておかないと単にものをつくることが目的になってしまいがちです。

そのため、「なぜつくるのか?」を一緒に先に考えていきました。

その会話の中では「学ぶため」や「覚えるため」、「より関心を持つため」といったものが出ており、ここは、この先に役立てるという意味合いが強いため、

「何をつくるか?」については、「今、自身が学ぶことが自然なもの」と置くことになりました。

さらにそこにチャレンジを入れようという話しになり、「他の人がやっていない方法で全都道府県を出来るだけ小さなパーツで組み上げる」という案に取り組むことに決まったのです。

ここを基点に再びアイディア出しをしていくと、世界遺産などの歴史的建造物、昆虫、植物、人体、日本地図などの案が上げられ、

今学べておけると特に良いものという観点で話し合った結果、対象は「日本地図」に決まりました。

3.まだ誰もやっていないものをつくる、に挑戦する

 Webで「自由研究 日本地図」のキーワードで検索、簡単にリサーチしてみると、都道府県をパズルのように組み合わせるものや、絵で名産、名所を書きこんだもの、

カルタのように都道府県名を当てるようなものなど、多くがそれを生かして「学ぶこと」に向かっているものでした。

小学校の自由研究なので「学ぶこと」に向かうのは当然だと言えますし、正直とてもよく出来ているものばかりでした。

そんな見ず知らずの、ご家庭のお父さん、お母さんも頑張っていることに励まされながら、

ここで先に検討してきたゆるやかなコンセプト「他の人がやっていない方法で全都道府県を出来るだけ小さなパーツで組み上げる」を満たす方法を検討していったところ、

「極小アイロンビーズを一つ一つ置いていき、約1,500以上のビーズで都道府県を組み上げていく」プランに挑戦することで意見が一致しました。

自由研究はできるだけ手間をかけずに効率的に済ませる、というスタンスもありでしたが、

それとは真逆の、「学ぶこと」に加えさらに「手間をかけ挑むこと」をプラスした姿勢で臨むことにしたのです。

各都道府県の県境や地方の切り替わりに合わせ色を変えながら、一つ一つ苦労してビーズをピンセットで置いていくことで、

日本の各都道府県をより「モノとして観察し形や位置関係を意識・実感」しながら、「印象に残るものづくりの体験」を得られるのではと思ったことが理由でした。

4.「友達が楽しんで見てくれるもの」という価値をプラスする

ここまで来て、もう一つ考えておきたい、とても大切なことがありました。それは最初のきっかけになった「誰にも面白いと言ってもらえなかった」ということに対する視点です。

自身もかつて電機メーカーで携帯電話の商品企画をやっていたことがありましたが、「自分たちが面白い、良い」と思っているものを市場に出してみても、

「顧客が思うように反応してくれない(良いと思ってくれない)」という大きな失敗の経験がありました。

(おそらく)誰もやっていなかった方法で学ぶことにチャレンジしながら、「多くの人に面白い」と関心を持ってもらうためにはどうすればよいか?これを一緒に考えることが最後の課題でした。

ただここについては、「クラスの友達が喜ぶものは何?」とシンプルな問いを立てるだけで十分でした。これは仕事で行っているマーケティングの業務でも同じかもしれません。

すぐにアニメやゲーム、You tubeの人気キャラクターなどの名前が上がり、それらを同じように小さなアイロンビーズでつくるという案が出ました。

みんなで日本を盛り上げるように、それらのキャラクターを日本地図の周りに置いていくという案です。

子供なりに、USJのような世界観、「このコンテンツを用意すれば誰が喜ぶ」というような相手や場をイメージしたのかもしれません。

結果、クラスでとりわけ男の子たちを中心にたくさんの投票をもらうことができ、みんなの高い関心を集める作品となったようで、嬉しそうに帰ってきました。

5.子供がマーケティングを学ぶ意味

女の子票がほとんど得られなかったことはまた次の課題ですが、日常の機会の中でも、一緒にマーケティング思考の一端をなぞることで、少し考え方も学べたのではないかと思います。

「ものを売ること」だけでなくても、日常にはマーケティングのように考え、工夫できることがたくさんあります。

普段暗記や正解ばかりを追いかけている子供たちにとっても、ちょっとしたことで、一緒に考えてみたり、創造的な答えを出してみることも、

今後正解のない社会に出ていく彼らにはより必要な時間ではないかと感じています。

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