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小さなブランドがAI時代に“選ばれる”ために

競争するより、“共感”されるブランドへ。

ChatGPTをはじめとする生成AI、精緻なターゲティングを可能にするDMPやMAツール、アルゴリズムに最適化されたSNS広告……。

こうしたテクノロジーを活用するのは、もはや大企業に限った話ではありません。むしろ、マーケティング5.0時代は、小さなブランドこそ“選ばれる理由”を持てる時代だと私たちは考えています。

この記事では、リソースに限りがある中小規模のブランドが、AI時代にどのように“共感”を武器にしていくべきかを紐解きます。


1.「選ばれるブランド」は、大きいブランドとは限らない

まず押さえておきたいのは、「有名だから売れる」時代が終わりを迎えつつあるということです。

Amazonのレビュー、Instagramの発信、YouTubeでの体験談、noteでのストーリー投稿。

あらゆる人が“発信者”になり得る今、顧客は「知っているブランド」よりも、「共感できるブランド」「自分に合っていると感じるブランド」を選ぶようになりました。

そして、その“共感”をもっとも引き出しやすいのが、顔が見える、小さなブランドなのです。

2.自社の「らしさ」を、AIで言語化してみる

とはいえ、自分たちの魅力や価値観を言葉にするのは、意外と難しいもの。

「お客様からは“丁寧だね”ってよく言われるけど、それをどう表現したらいいか分からない」といった声は、多くの現場で聞かれます。

そこで活用したいのが、生成AIを“自社の鏡”として使うという方法です。

たとえば:

  • 顧客レビューをGPTに読み込ませ、「このブランドの印象を5つのキーワードでまとめて」と指示する

  • 社内の想いを箇条書きにし、「ブランドステートメント風に整えて」と依頼してみる

  • SNSの過去投稿から、トーンや語尾、言葉選びの傾向を分析する

こうして「自分たちの空気感」「強み」「らしさ」を言語化することで、ブレない発信軸ができあがります。

これは、小規模ブランドにとって極めて重要な“軸足”になります。


3.SNSは「発信」ではなく「関係性づくり」の場へ

小さなブランドがSNSを活用する際、「商品を紹介するための場」と捉えることが多いですが、マーケティング5.0ではその発想を転換することが重要です。

SNSは、“共感”と“参加”を通じて、ブランドとの関係性を深める場へと進化しています。

たとえば:

  • 製品ができるまでの「裏側」を動画やストーリーで共有

  • ちょっとした失敗談や、日々の悩みを正直に綴る

  • ユーザーの声に「いいね」やコメントでしっかりリアクションを返す

こうした積み重ねが、「人間味のあるブランド」として親しみを育てる土壌となります。

そしてその“体温のある関係性”は、価格や知名度を超えて「選ばれる理由」になっていくのです。


4.“自動化 × 温かさ”で、無理なく育てるマーケティング

AIやデジタルツールの活用は、「手間を減らすこと」だけが目的ではありません。

むしろ、「少人数でも、顧客とのつながりを丁寧に育てる」ための仕組みづくりと捉えるのが、マーケティング5.0的な考え方です。

たとえば:

  • LINE公式アカウントにChatGPTを連携し、FAQや来店予約対応を自動化

  • ストーリー投稿のスケジュールや文章をAIに提案させて、発信のハードルを下げる

  • メールマガジンのテンプレート文面を、トーンを指定して生成する(例:「やさしい語り口調で、3回目購入のお礼メールを書いて」)

大事なのは、“温かさ”を損なわずに自動化すること。

だからこそ、自社のトーンや価値観をAIにしっかりと伝えた上で、「人の想いを代弁してもらう」感覚でツールを使うことが大切です。

5.小さなブランドにこそ、物語がある

どんなに技術が進化しても、人の心を動かすのは「物語」です。

「なぜこの商品を作っているのか」

「どんな出会いがあって、今のブランドがあるのか」

「お客様にどんな体験を届けたいのか」

その背景にある想いや物語こそが、“あなたのブランドらしさ”であり、テクノロジーで代替できない価値です。

マーケティング5.0は、AIによって“効率化”するのではなく、人間らしい“意味”や“関係性”を深める時代です。

小さなブランドこそ、その価値を届けられる立場にあります。

まとめ:大きくなくていい。意味があれば、選ばれる。

誰かにとって“ちょうどいい”ブランドであること。

その人の暮らしや価値観に、そっと寄り添える存在であること。

それが、AI時代に選ばれるブランドの姿ではないでしょうか。

「小さいから、できない」ではなく、

「小さいからこそ、伝えられることがある」。

その可能性を信じて、自分たちの言葉でブランドの物語を紡いでいきましょう。

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