COLUMN
美大生現る。新しい世代と共に学ぶ独自性の追求とは
「面接させてください」
「 ・・・ ?」
「 ・・・!?」
いつも通り自宅のダイニングテーブルでノートPCを開き、資料作りをしているところでした。
そろそろ少し休憩しようかとノートPCを閉じようとしたところ、突然ポップアップでこんな問い合わせメールが目に入ったのです。
何事かと思ってメールを開くと、それはなんと美術大学4年生の学生から新卒採用面接の申し込みだったのです。
設立5ヶ月の会社に新卒の応募が!!それも美大生!!
とても驚きましたがぜひ話しを聞いてみたいと思いコンタクトを取り
Zoomで会話をしてみることになりました。
1.美大生現る
話を聞いていると、映像やイラスト、アニメーションなどを学んできた学生さんで「キャラクターを使ったプロモーション」というキーワードで検索をしてこちらのコラムにたどり着いたとのことでした。
よく探し当ててくれたなと思いながら、この記事やdavideサイトの何がそんなに引っ掛かったのかを聞いていくと「他にはない独自性」を追求している点だと教えてくれました。
プロモーションの表に見えている部分だけではなく背景にある考え方や、サイトで表現しているイラストやメッセージに独自性を感じ、共感を覚えるというのです。
2.独自性という視点
度々、取り上げているバイロン・シャープ氏の「ブランディングの科学」では、これからのマーケティングでは「差別化から独自性」に視点をシフトすべきだと書かれています。
それは現状とても重要なポイントとして謳われている差別化の戦略は、実質的にはあまり効果がなく、
ブランド調査の実態としては、あのアップルやコカ・コーラでさえも顧客はブランド間でそんなに大きな差異を感じておらず、
回答結果も似たり寄ったりになっているというのです。
同時にものや情報が溢れ、差別化が効きづらい状況になればなるほど、ブランディングの重要性が増すことを主張しています。
裏を返せば、顧客は情報過多の状況の中でスムーズにものを選択できるようになる
「思考や探索のコストが下がる」という本質的なベネフィット
を受け取れることになります。
3.もっと先を見させてくれる若い世代の可能性
さらに独自のブランド資産を築く上で大切になるポイントとして
1.ユニークか?
2.広く認知されているか?
という2つの基準をあげています。
一つは、元になる各要素とブランドとの関連が唯一無二でなくてはならないということ。
もう一つは、多くの顧客がブランドと独自性を持つ要素とのつながりを認識していること。
どちらもとてもハードルが高い、、、ように思いましたが
今回の一件で改めてその大切さを思い出させてもらいました。
独自性を持ち、私たちならではの可能性にチャレンジし続け、多くの人たちに貢献していけるチームをつくりたい
そんな純粋な志をもう一度教えてもらいました。
お返しに私たちからできることとして、彼女の卒業制作の企画発表を聞き、実務の視点でフィードバックやプロセスを体感してもらったり、
何か新しくものをつくる機会や学びの場があれば、一緒に活動してみるようなこともしていければと思っています。
これからの時代を背負っていく若い彼女たち世代の可能性に学び、davideも共に成長し続けていきたいと思います。